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AI Questとは?AI Questでできることやメリットも紹介します。

みなさまは、経済産業省が進めるAI人材育成プログラム「AI Quest」をご存知ですか。AI Questは、AI人材の不足を解消することを目的に経済産業省が実施していた人材育成プログラムです。このAI Questでは「PBL(課題解決型学習)」を行っており、一般的な人材育成プログラムと一線を画しています。この記事では、AI Questの概要や実施内容、メリットについて触れていくので、参考にしてみてください。

AI Questとは

AI Questとは

AI Questは、経済産業省が進めるAI人材育成のプログラムです。2019年に発表された「AI戦略2019」に基づき策定されました。Quest(クエスト)という名前は問題解決の探求や「ゲーミフィケーション」から着想されました。

このプログラムは、ケーススタディを中心に据え、企業の実際の課題に基づいた学びを提供します。参加者同士がアイデアを出し合い、試し、学ぶことができる独自の特長があります。AIを活用した課題解決方法を学びながら、プロジェクトへの実践的な参加を通じて知識を身につけることができます。

2019年には、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がAI Questの実証実験を実施し、学生や社会人約200名が参加しました。期間中には教育手法の設計から始業の準備、効果の検証まで、多岐にわたる活動が行われました。

AI Questが誕生した背景

近年、AI技術の急速な進化と企業のAI需要の拡大が続いています。しかし、日本ではAI関連の専門家や基本的なAI知識を持つ学生が不足しています。

政府の「AI戦略2019」では、まず第一にAI人材の育成を「教育改革」の中心に据え、その後に産業力向上を目指す「社会実装」に結びつけています。2025年までには、データサイエンス・AIに精通し、様々な分野で活躍できる人材を年間25万人育成し、世界で通用するレベルの2,000人の人材を発掘・育成することが明示されています。

AI Questは、これらの方針を踏まえて生まれた新しい産業政策で、主な目標はAI人材不足の解消とAI実装の促進です。AI人材を育成し、それをAIの実際の利用に結びつけることが、重要な課題であり、これを達成することが大きな目標となっています。

AI Questの実施内容

ビジネス課題

AI Questでは、実際のビジネス課題にどのように取り組むかを学ぶための実践的なプログラムが提供されています。最初に、企業が直面する問題や業界ごとの難しさを文書や図表から読み取ります。それをもとに、AIの開発に必要な条件などを含めたプロジェクト計画を作成します。
ビジネス課題では、AIをどう活用するか、その際の目標は何か、必要なデータは何かといった具体的な手順を詳細に考えていきます。参加者は、理論だけでなく実際のビジネス状況に基づいて、的確な戦略を作ります。これによって、参加者は実践的な課題解決のスキルを身につけ、AIをビジネスに組み込む能力を向上させます。

AI課題

先のビジネス課題で定めたプロジェクト計画を考慮し、AIモデルの構築と実際の業務への導入に向けた検証設計や仕組みづくりを進めます。これには、PythonやRなどのプログラミング言語を使用して、課題を解決するサービスを具体的な形にしていく作業が含まれます。
このプロセスは、精度を競うコンペティション形式を取っており、上位成績者には「AI課題優秀賞」が授与されています。
参加者は企業の実際の課題に対してAIを適用し、その有効性を競い合います。これにより、AIの活用方法やモデル構築のスキルを向上させ、実務での応用力を高めることが期待されます。AI Questは、理論だけでなく、実践を通じてAIによる課題解決の手法を学ぶ場として、成果を上げています。

プレゼンテーション

最後に、これまでの確認結果に基づいて、企業の意思決定の場で役立つようなプレゼンテーションを行います。つまり、今までの作業や成果を企業の実際の意思決定の場面を考えながら、プレゼンとしてまとめます。
作成したプレゼン資料は、運営が用意した評価基準をもとに、複数の参加者がお互いに採点を行います。そして、その結果上位にランクインした人には、「プレゼン課題優秀賞」が贈られる仕組みです。"

AI Questのメリット

他の参加者と学びを共有できる

AI Questのメリットの一つ目は、「他の参加者と学びを共有できる」ということです。これは、受講者同士が情報を交換し合うことで、独学だけでは気づかない自分の知識の不足を埋めることができるという点です。
報告書によれば、受講者たちはAIの技術だけでなく、Slackと呼ばれるコミュニケーションツールを活用した積極的なコミュニケーションや、異なるスキルや年代のメンバーとの協力により多様性を受け入れることを学ぶ機会が増えたとされています。これにより、参加者同士のネットワークが築かれ、異なるバックグラウンドを持つ仲間たちからの学びが得られたと言う意見が多くあります。
このメリットによって、受講者は単なる知識の獲得だけでなく、他のメンバーとの交流を通じて実践的なスキルや異なる視点を身につけることができました。これは、単独で学ぶよりも多様な経験を得られることを示しています。

実践学習ができる

AI Questのメリットの2つ目は、「実践学習ができること」です。プログラムでは身近な社会の問題を取り上げ、それを解決するためのAIの実装方法を学ぶことができます。企業から提供された課題やデータセットを利用して、学生や社会人が個人またはチームで2~3本の課題に取り組みます。
課題にはビジネス課題とAI実装課題の2つのステップがあります。最初はビジネス課題で、実際の企業で働いているかのように、具体的なビジネスの問題や対策を考えます。そして、AI実装課題ではその対策をもとに、実際の企業で使用されているデータやサンプルデータを使ってAIを実装します。最後に、その結果について最終プレゼンテーションが行われます。
このような考察やデータ分析、チーム内外でのディスカッションなど実践的な学習を通して、参加者はアウトプットを作り上げる経験を積むことができます。また、プレゼンテーションや議論を通して、AIを活用したビジネス課題解決の経験を積むこともできます。さらに、受講者同士の交流やネットワーキングも積極的に行われ、大きな財産となります。

証明になる

AI Questの3つ目のメリットは、「スキルの証明になること」です。プログラムを修了すると、修了証が発行され、プログラム内での優れた成績者はその修了証に名前が刻まれます。
この証明は、企業やプロジェクトにおいて実践的なスキルが必要な場面で重要な役割を果たします。AI Questの修了証を所有することで、プログラムを通じて培った知識やスキルが確かなものであることをアピールでき、雇用主や協力先に対して自信を持ってスキルを訴えることができます。
さらに、修了証の取得は個人のスキルだけでなく、学習コミュニティ内での優れたパフォーマンスも示すものです。他の受講生との競争や共同作業を通じて培ったスキルも、修了証に名前が刻まれることで認められ、広く社会に対してその実力をアピールすることが可能です。

AI Questは実践的なAI活用力がつくプログラム

AI Questは、ディスカッションやプレゼンなどの実践的な学習を通して、AI活用力はもちろん、ビジネス課題解決能力も高めることができる人材育成プログラムです。そんなAI Questですが、2022年度から「マナビDX Quest」へと生まれ変わり、AI Questの「学びの型」を土台にして、AIに特化した学習からDX推進・変革を学習できるプログラムに進化しています。
この記事ではAI Questについて解説しました。皆様の参考になれば幸いです。

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